こんにちは!ランモモです。
今回は、ホテルマンからの異業種転職についてお話ししたいと思います。
今ホテルに勤めているけど、転職を考えてる・・
異業種転職って現実的なのかな?
ホテルマンとして働いてきたけど、転職に活かせる強みがわからない・・
わたし自身、新卒でホテルに就職。
数年間ホテルマンとして従事し、その後アルバイトも含めて3回転職。
現在はWebデザインやマーケティングの仕事に就いています。
その転職経験と、業種の違うさまざまな職場で働く中で、「ホテルマンが活かせる強み」や「異業種転職に必要なこと」について、気がついたこともありました。
今回は、そんな経験・体験を踏まえてお話していきたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
実際、ホテル業界からの異業種転職は現実的?
実際のところ、ホテル業界からの異業種転職は現実的なのか?
結論からいうと、可能!現実的に検討できます。
ホテルマンとしてしっかり業務に向き合っている人ならば、皆さん、実はそれなりに習得しているスキルがあります!
そのスキルと、自分の得意分野をかけ合わせれば、転職しやすい業種・職種が見えてきます。
それでは早速、ホテルマンが習得しているスキル=転職に活かせる強みについて、ご紹介していきます。
ホテルマンが活かせる強み
ホテルに勤めてきたけど、具体的にどんな強みがあるのかな、?
実際にわたし自身、ホテルマンとして働いていた時期は、よくそのように悩んでいました。
でも異業種に転職してみて、
「これってホテルマンだからこそ磨かけたスキルなんだな・・!」
と思うことがありました。
そんな、ホテルマンだからこその強みをご紹介します。
コミュニケーションスキル
まずは、「コミュニケーションスキル」です。
異業種に転職して気がついたことのひとつに、「接客業は、関わらせていただくお客さまの人数がケタ違いに多い」ということがあります。
場数が多い分、人と円滑にコミュニケーションをとる力も、段違いに養われています!
ホテルで働いていると、本当にいろんな性格のお客さまがいらっしゃいます。
そして、その十人十色、さまざまなお客さまそれぞれに合った接客を目指して、真摯に向き合い対応する日々ですよね。
その中で、「自分なりにコミュニケーションを円滑にするコツ」を、なんとなくでも学び取っているです。
「こう接するとお客さまの表情が和らぐな」
「こう対応してしまうと、不快感を感じさせてしまいやすいかも」
など、人に対する雰囲気や表情、言葉遣い、ちょうど良い距離感の取り方など、普段気を遣っている、感覚的なもので大丈夫です。
わたし自身、ホテル業の中で『そのお客さまとの会話に合った声のトーン・話すスピード・言葉遣い・雰囲気を、最初の二言、三言目くらいの会話から探り出して使っていく』ことを学ぶようになりました。
それによって、お客さまだけでなく、上司や先輩とのコミュニケーションも円滑になりました。
このコミュニケーションスキルは、人を相手にする業種・職種であれば、ホテルに限らずどんな場所でも必ず活用できる力です。
また、転職活動そのもの、そして転職後の慣れない環境で、職場の人間関係を良好に構築するうえでも役立ちます。
潜在ニーズ察知力
続いて、「潜在ニーズ察知力」です。
ホテルマンとして働いていると、お客さまの様子や会話の中で、
『今、〇〇でお困りかな、こうお声をかけてみよう』
『もうひとつプラスで、このご提案をすればもっと喜んでいただけるのでは?』
など、相手の立場から物事を考えて行動することが多いのではないでしょうか?
こういった姿勢や行動は、お客さまの潜在ニーズを察知する力を養ってくれています。
実際、それによってお客さまもより喜んでいただけることもあれば、ときに「お客さまにとってそこまで必要な対応じゃなかったみたい・・」となることもあると思います。
でも異業種に転職してみて、ホテルマンは、そのトライ&エラーの数が、他の業種に比べると格段に多いと実感しました。
そしてその場数の分だけ、ニーズを汲み取る力はぐんぐん養われています。
そしてこの「お客さまの望んでいることを汲み取って行動する姿勢」は、仕事においてさまざまな場面で役立ちます。
例えば、
- マーケティング:顧客の立場からニーズを察知し、それに応える商品やサービスを考える
- 営業:顧客との会話からニーズを探り、それに応える商品やサービスを提案する
- 事務:お客さまや社内の人たちがスムーズに動けるやり方を見つけ、仕事が円滑にまわるようにする
- クリエイティブ:顧客やディレクターの話から想像力を働かせ、希望の完成形に近づけていく
など。
日々人に接し、日々人のことを考える仕事だからこそ持ち合わせている、ホテルマンの強みのひとつです。
臨機応変対応力
そして、「臨機応変対応力」も、ホテルマンが持つ強みです。
お客さまのご要望や潜在ニーズは、お客さまの数だけあります。
そのため、業務の中で、マニュアル通りにはいかない、イレギュラーな対応が必要になることも少なくないですよね。
そして慣れないイレギュラー対応でも、最も最適と思われるご提案を迅速に判断し、対応して、お客さまにご納得いただけるように努力していると思います。
そんなホテルマンだからこそ、
- イレギュラーに対する咄嗟の判断力
- 問題を解決するためにまず行動する力
- 「そもそもイレギュラーは起こり得る」という心の余裕
が養われています。
この臨機応変対応力は、異業種でも「自力で問題を解決していこうとする、解決していける」という強みとして発揮されますよ。
とはいえ、異業種の慣れない業務の中で、自分勝手に判断して行動してしまうことはリスクもあります。
咄嗟の判断・行動が被害拡大を防ぐこともありますが、逆効果になることも。
転職後は、何がイレギュラーが発生した場合は、
①イレギュラーに対して、どうするべきか対策を検討、判断
②それを迅速に行動に移す!・・前に、上司や先輩に一声相談
することも大事だと思います。
それができるだけでも、「考えて解決しようとしている姿勢」が、上司・先輩に伝わり、安心感や評価につながることも多いです。
▼接客業で会得したスキルについてのお話は、こちらでも詳しくご紹介しています
強みを活かせる職種
強みはわかったけど、実際どんな職種に活かせるのかな?
ホテルマンの持つ強みが活かせる職種を、いくつかご紹介していきます。
営業職
まずは「営業職」です。
お客さまを相手に、課題やニーズを汲み取り、商品やサービスを提案し契約をつかんでいく仕事。
人を相手にすることが多いので、ホテルマンとして養っているコミュニケーションスキルは十分に活かせる職種です。
お客さまとちょうど良い距離感を保ちながら、スムーズな会話ができるように心掛ける姿勢は、お客さまとの関係性を良好にするだけでなく、商談や契約の成功につながる可能性が上がります。
また、お客さまが「何を課題と思って、どんな解決策を求めているのか」、潜在ニーズを上手に理解することができれば、成約率はさらに高まっていくはずです。
わたしのホテルマン時代の先輩にも、人材サービス系企業の営業職として転職が決まった方もいらっしゃいました。
人との会話がメインとなる職種なので、特に
・人と話すことが好きな方
・お客さまとの会話がはずんで、顔や名前を覚えてもらえた/リピーターになってもらえた、といった経験がある
なら、営業職との相性が良く、転職に活かせるのではないかなと思います。
事務職
続いて、「事務職」でもホテルマンの強みを活かすことができます。
主に情報処理や書類作成、電話やメール対応を行う職種。
「会社の業務が円滑に回るようにする縁の下の力持ち」「営業職など前線で活躍する社員のサポート」といった仕事内容です。
そのような事務職の仕事には、
「どのように仕事をすれば円滑にスピーディーに業務が回るか」
「どのような書類を用意すれば、担当社員が扱いやすいか」
など、周囲の環境や社員の立場に立って物事を考えることが必要になってきます。
また、実際に周囲の人たちに業務上の課題点や悩みを聞いてみたり、共有したりすることも有効。
ホテルマンが持つ、潜在ニーズ察知力、コミュニケーションスキルの出番です。
ホテルの仕事でも、フロントや予約などの部署には事務処理に近い業務もありますよね。
そのような部署での業務経験があれば、比較的容量を得やすいのではと思います。
また、営業職に比べると、会話よりもPC作業がメインとなるので、
「ホテルに勤めてみたけど、話す仕事は正直疲れる・・」
という方にも選びやすい職種です。
わたし自身、ホテル時代は予約の部署にいた期間が比較的長かったです。
初めての転職先は、一応企画の仕事だったのですが、取引先とは基本メールでやり取りを行い、企画に伴う書類を作成するなど、企画兼事務のような仕事。
特にビジネスメールのマナーは、ホテルの予約時代に学ばせていただいていたので、かなり役立ちました。
また、上司や取引先とのやり取りでは、
・相手が理解しやすいようポイントや要点を絞って伝える
・業務が円滑に進むよう、確認事項は先回りして対応し合意を得ておく
など、相手の立場で仕事がスムーズに進む方法を模索したことで、慣れない転職先でも比較的滞りなく業務にあたることができました。
マーケティング・企画
「マーケティング・企画」の職種も候補の一つ。
顧客や市場のニーズを調査し、それに応える施策や商品やサービスを企画・検討する仕事です。
この職種でも、潜在ニーズ察知力を発揮することができます。
ホテルの現場では、お客さまの様子や会話から、
「今何を求めているのか?」
「どのような言動ならそのご要望に応えられるのか?」
を常日頃から考えて行動していますよね。
まさに目の前にいるお客さまを相手にしてニーズを調査し、対応を頭の中で企画して、実践しているようなものです。
そのスキルを、会社のターゲットとしている顧客層や市場に範囲を広げて活かしていくイメージです。
特に調べることが好きな方や、仮説を立てて検証していくのが好きな方には向いている職種かと思います。
今、業務の中でWebデザインやSNSを担当していますが、
「会社のターゲット層に親しみを感じてもらえる、いいと思ってもらえるのは、どんなデザイン・投稿だろう?」
と、ターゲット層の関心のあるものを調査してヒントを得たり、相手の立場に立ってみながら作成しています。
また、今ホテルマンとして働く中で、
・「この提案は反応が普通だった。また同じような場面があれば次はこうしてみよう」
・「この間お客さまとこんな会話で盛り上がった。その会話を他のお客さまとの会話でも活かしたら、良いきっかけになって交流が広がった」
など、ある出来事を元により良い解決策を見つけて実践したり、着想を得てより効果を広げたりした経験があれば、活かしやすい職種なのではと思います。
専門的な職種を希望するなら
専門的な職業に興味があるけど、ホテルマンからいきなり転職はやっぱり厳しいのかな・・
医療・介護職や、会計士、インストラクター、クリエイティブ系など。
職種の中には、専門資格や教育機関での学習などが必要な、専門的な職種もありますよね。
そういった職種に興味がある場合は、必要となる資格やスキルを持っていることが転職の前提となります。
求人の応募要項でも、関連する資格を持っていることや、スキル・経験があることが必須条件となっている場合がほとんどです。
そのため、まずは勉強する時間を取り、資格・スキルの習得を目指す必要があります。
ホテル時代の先輩にも、退職後に美術教師になった方、保育士として働いている方もいます。
わたし自身も、ホテル退職後は一度企画職に就きましたが、その職場を退職後、Webデザインの職業訓練に通学。
現在の仕事では、ECサイト担当として、Webページの制作にも携わっています。
学ぶ意欲と時間さえあれば、ホテルマンからでも専門職への転職は十分希望があります。
▼接客業からWeb系転職を目指したときのお話はこちらでご紹介しています
ホテルマンからの転職、気になる年齢のこと
とはいっても、やっぱり気になるのは年齢・・
転職しやすい年齢ってやっぱりあるのかな・・?
わたし自身、新卒から3年半弱ホテルに勤めて退職。
その間にも、退職した先輩や上司、後輩をたくさん見てきました。
その実感からお伝えすると、年齢が若いほど異業種に挑戦しやすいのではと感じています。
ただし、ホテルに就職してすぐの退職、転職となると、ご紹介してきた強みはまだ十分に養われていない可能性も高くなります。
新卒/ホテル就職後1年以内
上述のように、ホテルマンとして会得できるスキルがまだ育っていない頃かと思います。
もし「仕事内容が合わない」といった理由で退職を検討し始めているのであれば、その前にまずは社内で部署異動を希望するのもひとつの方法。
さまざまな部署を経験することで、本当に自分に合う働き方が見えてくることもあります。
そして数年後に、その働き方を実現すべく異業種転職に挑戦することで、ホテルマン時代に培った強みを活かした転職活動に臨むこともできるのではないでしょうか◎
20代〜30歳前後
ホテルに勤めて数年が経った頃にあたると思います。
この頃に転職する先輩、同期、後輩が一番多かったです。
そして、異業種転職した人たちも多数。
- ホテルでの数年間の業務の中で、転職活動に活かせるスキルを養えていること
- 転職市場でも若手の年齢であること
などが、転職しやすい条件なのではと思います。
わたしが勤めていたホテルでは、30代以上の社員は肩書きのついている方たちがほとんどでした。
つまり、そのままホテルマンとしての昇進コースに乗り始める年代。
そうなると、異業種転職への挑戦はしづらくなる可能性が高まっていきます。
もし今20代で転職を検討しているのなら、異業種転職するひとつの大きな節目かと思います。
真剣に考え行動することをおすすめします。
30代以上〜
だんだんと肩書きや役職がつきはじめる年代ですよね。
わたしが勤めていたホテルでのことをお話しすると、30代以上の社員で転職していった方はほとんどいらっしゃいませんでした。
役職がついていることで、ホテルマンとしてのキャリアを構築していっている方がほとんどでした。
でも中には、心を決めて転職された方も。
その方は、ホテルをいくつか運営している企業に転職。
現場ではなく、経営戦略や企画を考案するような部署での仕事に就かれたということでした。
同業他社へのキャリアアップといった転職です。
30代以上なら、ホテルマンとしてのキャリアはかなり確立しているかと思います。
もしお勤めのホテルでのキャリア形成が想像できない場合には、同業他社に環境を変えるのもひとつの方法かもしれません。
「転職」ではなく、「部署異動」という選択も
いろいろ考えてみたけど、やっぱり異業種転職は厳しいかも・・?
もし「異業種転職は難しそう・・」といった状況なら。
部署異動という選択肢が豊富なところは、ホテルという職場の魅力のひとつです。
- フロントやレストランといった「直接人と対面する現場仕事」
- 予約や客室管理などの「半分裏方のような現場仕事」
- 人事や総務といった「ホテルスタッフのことを考える裏方仕事」
- 営業で「外回りをしてホテルにお客さまを呼び込む仕事」
など、ホテルにはこれだけさまざまな部署が集まっています。
もしかしたら、転職しなくても、ホテル内に自分に合った職種が見つかる可能性も。
もし転職に踏みとどまることがあれば、部署異動の希望を出してみることもひとつの方法です。
転職を決めたらやりたいこと
もし転職を決めたなら。あとは行動あるのみです。
自分の持っている経験と強みの棚卸しを
まずは、ホテルマンとして働いてきた経験と、その中で得た自分自身の強みを整理してみることをおすすめします。
もし悩むことがあれば、お客さまに喜んでもらえたエピソードや、上司から評価された場面、この記事でご紹介してきた強みが活きたエピソードを思い出してみてくださいね。
いくつかピックアップしてみると、
- どんな強みが多いか(コミュニケーション力/臨機応変対応力/事務処理力など)
- その強みは、どんな場面で発揮されたことが多いか(現場/デスクワークなど)
など、傾向が見えてくると思います。
その傾向に近い業種や職種なら、きっと自分の強みが活かせる、適性に合う職場である可能性が高いと思います。
わたしの場合、レストランやフロントなどの現場よりも、予約業務のデスクワークの方が、上司からの評価が高かったです。
そして、経験を棚卸ししてみて、特に強みだと感じていたのが、潜在ニーズ察知力。
予約時に得た情報から、お客さまに必要と思われる対応を最大限想像して業務に反映するように心がけていました。
そこから、「デスクワークや、コツコツもくもく対応する仕事の方が向いている」と実感して、企画職、そして現在のWebマーケティング職に異業種転職した流れでした。
転職エージェントも強い味方に
ホテルで働きながらの転職活動、忙しくて時間がしっかり取れない・・
うまく進められないかな、?
できるだけ自分に合った会社を見つけたい・・
ホテルでの勤務は、不規則で残業も多い日々ですよね。
限られた時間で、効率よく、より自分の希望に合った会社を探すなら、転職エージェントに相談するのもひとつの方法です。
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まとめ
ホテルマンでも、培った強みを活かせば異業種転職の可能性は十分あります!
自分自身がどんな強みを持っていて、どんな場面でスキルを発揮できる人なのか。
ホテルマンとしてのこれまでの経験の棚卸しをしながら、年齢や興味と照らし合わせれば、きっと希望の仕事が見つかると思います。
もし転職に不安がある場合には、部署異動を検討したり、エージェントを頼ることも手段のひとつ。
今回のお話が、ひとつの参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました^^
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