こんにちは!ランモモです。
今回は、新卒でホテルマンとして働いていた私が、未経験でWebデザイナーに転職した体験談をお話しします。
IT系の業種に興味があるけど、ホテルマンから未経験で転職できるものなの・・?
未経験でIT系の職種に転職するには、どんなステップを踏めばいいのかな?
今ホテルマンとして働いていて、IT系の業種や職種に興味がある方へ。
一つの参考になれば嬉しいです。
実際、ホテルからIT系転職は現実的?
実際、ホテルマンから未経験でIT系転職は現実的なのか?
結論からお伝えすると、可能性は十分あります!
エンジニアやデザイナーといった専門的な職種でも、中途採用の条件に「未経験可」としている企業も少なくありません。
しっかりスキルを学べば、応募できる企業はあります。
私自身も、Webデザインの知識を学んだ後、「未経験可」として募集を行なっている会社をメインに転職活動。
アルバイトですが無事一社から採用いただき、未経験からWebデザイナーの世界に踏み込むことができました。
また、IT系企業の中でも、営業職や事務職であれば、特別な専門知識を習得しなくても、ホテルでの経験だけで転職できる可能性もあります。
転職のためにどんなステップを踏んだのか【体験談】
それでは、ホテルマンから未経験でWebデザインの世界に入るまでに、どんなステップを踏んだのか。
実際に私自身の経験をもとにお話ししていきたいと思います。
新卒入社のホテルマン時代
ホテルマン時代にまずやってみたことが、色彩検定の取得。
実は、新卒入社のホテルで働いていた頃は、まだ「IT系転職」や「Webデザイナー」といったワードは、私の頭にありませんでした。
でも当時、
- 毎日仕事に追われるだけの日々からは、何も得られない気がする
- ひとまず、今興味があることから学んでみよう
といった気持ちが強く、まずは興味のあった色彩検定(2級)の勉強を、自分のペースで始めることにしました。
じっくり勉強した成果もあり、一発合格。
色彩検定の資格は、Webデザイナー転職に必須かといえば、そうでもありません。
でも、未経験で転職活動を行ううえで、履歴書に書けたことで、「デザインやクリエイティブに興味がある」という姿勢は示すことができたと感じています。
私自身はホテル時代、「IT系転職したい」「エンジニアになりたい」「Webデザイナーになりたい」といった具体的な思いはまだ抱けていなかったのですが、もし今すでにそう思えていたり、興味があるなら、少しずつでもいいから、まずは勉強を始めてみることをおすすめします。
その学びが、後々になって転職活動に効果を発揮してくることと思います。
無職での転職活動時代
さて、実はホテル退職後、すぐにWebデザイナーに転職したわけではありませんでした。
ホテルから転職して、イベントの企画運営の仕事に1年ほど従事し、その後退職。
ホテル、企画運営の仕事と2社経験する中で、「人と直接対面する現場よりも、PCに向かってコツコツと作業する仕事が自分には向いている」と感じるようになりました。
そこであらためて「興味があって自分に向いている職種は何か?」と考えた結果、「Webデザインをやってみたい」と思うように。
企画運営の仕事を退職後、無職時代に行ったのは、まずはWebデザインの独学。
具体的には、
- オンラインサービス「Progete」を使って、HTML/CSSを自宅学習
- PhotoshopやIllustratorのチュートリアルを使って、実際にソフトを触ってみる
ことを行いました。
オンラインでプログラミンを学べるサービスは、調べるとたくさんあります。
こちらのサイトでわかりやすくまとめられていますので、参考にぜひ。
また、Adobeソフトは契約に料金が掛かります。
でももしクリエイティブ職に興味があるなら、あった方がいずれ重宝すると思います。
後述しますが、スクールに通えば学割がきくこともあるので、ぜひ参考にしてみてください◎
半年ほど独学して、実在する会社のHPのデザインを、自分なりにHTML/CSSを使ってゼロからコピー・再現できるほどには上達。
でも、
「これで転職活動できるくらいのレベルなのか?」
「なんだか知識量に不安がある・・」
と感じて、ちょうど無職だったこともあり、ハローワークの職業訓練で「Webクリエイター養成科」に応募。
無事書類が通り、3ヶ月間通学しました。
職業訓練、正直、通って正解でした!
独学で虫食い状態だった知識の穴を、しっかり埋めることができました。
職業訓練の「Webクリエイター養成科」に通ってみた体験談は、こちらで詳しくご紹介しています▼
職業訓練受講中に、いくつかWebデザイナー職の求人に応募。
そのうちの一社からアルバイトとして採用していただき、Webデザインの実務経験を積む一歩を踏み出しました。
Web系アルバイト時代
採用していただいた会社は、CMSを使って、お客さま自身のHP作成を代行するようなサービスを行なっていました。
「アルバイトだし、写真の補正あたりがメインの業務内容になるかな・・」
「HP作成の補佐だけでも、それが経験になれば・・!」
と思っていたところ、ありがたいことに、HTML/CSSを書く業務も任せてもらうことができました。
実際に実務経験が積めたことで、訓練校卒業後に比べたら格段にスキルを使いこなせるようになり、未経験からのスタートでも自信を持つことができました。
もし興味のあるIT企業や職種があるのなら、まずはアルバイトや契約社員、インターンなど、ひとまず経験してみるのも有益だと思います。
- 具体的な仕事の内容や流れを知ることができる
- 経験を積むことができ、スキルアップにもつながる
- 会社によっては、そのまま正社員起用もあり得る
など、「まず経験してみること」にはメリットがたくさんあります。
現在。正社員でWeb業務担当
アルバイトでWebデザインの修行しながら、同時に正社員としての転職活動も行なっていました。
実は、アルバイトをしていたその会社でも正社員登用の可能性はありました。
もともと、バイトの求人情報に「正社員登用あり」と謳っていた会社を選んでいて、実際にその意思を確認する面談もありました。
でも他の事業内容に興味があったので、別で転職活動を継続。
現在、ご縁があり、自社ECサイトを持つ会社でWeb業務担当として働いています。
ECサイトのページづくりに、HTML/CSSのスキルをフル活用しています。
未経験から正社員でWeb系の職種に就くことができましたが、振り返ってみると、アルバイトで修行を積めたことが貴重な経験となっています。
修行期間があったおかげで、
- PhotoshopやIllustratorで作りたいイメージを格段に作れるようになった
- HTML/CSSで迷うことが減り、作業スピードや表現力が格段に上がった
など、確実にスキルを上げていくことができました。
これによって、現在転職後もスキルにはあまり困ることなく働くことができています。
接客業から、どのようなきっかけでWebデザイナーを目指したのか?
そのお話は、こちらの記事でご紹介しています▼
ホテルマンがIT転職に活かせる強み
私自身は、IT系職種の中でもデザイナー系の職種に転職しました。
でも、エンジニアや、営業職やマーケティング職、事務職など、IT系企業の中にも職種はたくさんあります。
興味があって、自分が持っている強みに合う職種を選ぶことが、転職を成功させる一つのカギだと思います!
ここでは、ホテルマンが持つ、IT系転職に活かせる強みをご紹介していきます。
コミュニケーションスキル
まずは、「コミュニケーションスキル」です。
ホテルにいらっしゃるお客さまのご希望や、その人柄は、みんなそれぞれ。
お客さまの数だけありますよね。
お客さま一人ひとりに真摯に向き合う中で、「自分なりにコミュニケーションを円滑にするコツ」を学び取っているはずです。
このスキルは、人と一緒に働く職種なら必ず役立ちます。
- 営業職なら:取引先やお客さまとの関係を良好に保ち、成約率を上げる
- 事務職なら:各職種とのスムーズなやりとりで、会社全体の仕事が迅速かつ正確に回る
- カスタマーサポートなら:お客さまとのスムーズなやりとりで、要望や問題を円滑に解決する
- エンジニア・デザイナーなら:ディレクター等と正確な情報を共有し合うことで、よりニーズに合ったクリエイティブを創り出す
など。
言ってしまえば、IT業界に関わらず、人と関わりのある業界・職種ならどんな場所でも活かせるスキルです。
でも、だからこそ、ホテルマンからIT系に異業種転職したい場合にも重宝するスキルでもあります。
潜在ニーズ察知力
次に、「潜在ニーズ察知力」も活かせる強みの一つです。
ホテルマンとして働く中で、お客さまとの会話や視線、様子などから、
「何か気になることがありそう。これについてもう少しご案内した方が良さそうかな?」
「この話題は反応が良かった。プラスであれについてもお話ししてみよう」
など、相手の考えていることを予測して応えようとする場面も多いはずです。
この潜在ニーズを把握する力も、ホテルマンが異業種に転職するにあたり強みとして活かせるスキルです。
- 営業職なら:顧客との会話からニーズを探り、それに応える商品やサービスを提案する
- 事務職なら:お客さまや社内の人たちの反応から、それに応える案内や仕事の進め方を見つけ、スムーズで安心感のある仕事を実践する
- エンジニア・デザイナーなら:お客さまのニーズの本質を捉え、クリエイティブに反映させていく
- マーケティング職なら:顧客の立場からニーズを察知し、それに応える商品やサービスを考える
など。
お客さまへの提案力や、生み出すクリエイティブのクオリティを高めるうえで活きるスキルです。
臨機応変対応力
そして、「臨機応変対応力」も重宝します。
特に、営業や事務職、ディレクターなど、人を相手にする職種で活きるスキルです。
ホテルで働いていると、イレギュラーな出来事が日常的に発生しますよね。
その度に、
「今すべき最善の対応は何か?」
「どう対応するのが、お客さまにご迷惑がかからず、その場を収めることができるか?」
と、問題が大きくなってしまわないよう、迅速に、かつ問題を収束できる最善の方法を考えて対応するかと思います。
その臨機応変に対応する力は、イレギュラーが数多く発生する現場で日々試行錯誤しているからこそ習得できているスキル。
- 営業職・ディレクターなら:お客さまのご要望に応えられるような代替案を提案する
- 事務職なら:あえて通常とは違った切り口で業務を進めるなど、問題を解決できる方法を発案し実行する
など。
ホテルマンの問題回避能力・思考力は、他の業界・職種でも十分活きるスキルです。
▼ 接客業やホテルからの転職のお話は、こちらでもご紹介しています
まとめ
ホテルマンでも、IT系企業や職種への転職は、実現の可能性は十分あります。
営業職やディレクター、事務職であれば、未経験でも、平均以上のコミュニケーション能力や事務処理能力があれば転職の道は開けています。
実際、職業訓練校時代に一緒だった生徒さんの中にも、未経験でWebディレクターへの転職が決まった方がいらっしゃいました。
また、エンジニアやデザイナーといった専門職も、ある程度勉強してスキルを持つことができれば夢ではありません。
わたし自身もそうですし、IT業界でWebエンジニアとして働く知人の会社では、中途でエンジニア採用された人の中には、もともと別の業種だった方(接客業など)も一定数いるようです。
ぜひホテルで培ったスキルを活かして、進みたい職種を検討してみていただけたらと思います。
今回のお話が、ひとつの参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました^^
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